北海道・雄阿寒岳
 (おあかんだけ1370.5m)
 捻挫でやめようと思いましたが、少しだけでもとゆっくり登っていきました。
 でも天気が良かったのでついつい山頂まで行ってしまいました。
 やはりガス気味でしたが、1時間以上粘って阿寒湖や神秘的なパンケトー(湖)を
 見ることが出来感激。

2003年8月北海道の山旅
(8日:利尻山、9日:礼文岳、11日:斜里岳、12-13日:羅臼岳、14日:雌阿寒岳ー阿寒冨士
 15日:摩周岳、16日:雄阿寒岳、17日:白雲山ー天望山、18日:八剣山
 H15年8月16日(土)
  天気;晴
  Member.2人(夫婦)

【雄阿寒岳:八合目より】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

登山口5:40〜五合目8:50〜雄阿寒岳山頂9:45-11:22〜五合目12:13-20〜登山口14:40
(所要時間約9時間・・休憩含む)


 朝起きて歩くと昨日捻った足が少し痛い。軽い捻挫だ。湿布を早めにしたのでひどくはならなかったようだ。山はとりやめようと思ったが、今日こそ晴れそう・・。山頂展望できそうなのに、行かなかったら後悔しそうだ。行けるところまで、少しだけでも歩いてみよう。出かける前に、落とした眼鏡に気付かず踏んで壊してしまった。あ〜ぁ・・・!まぁ余分に持ってきているからいいか・・・帰ってから直さねば・・

 「無理するな」という夫の前をゆっくりと歩き始めた。登りはそれほど足に負担を感じない。下りが少しやっかいだ。初めのうちは太郎湖、次郎湖をみるだけと思ったのだが、一休みするような所がないままに、そのまま先へと進んだ。天気は良いと思ったのだが、湖面にはまたもやガスがかかっている。薄ぼんやり見えるだけだ。それでも日が射し込んで、原生林がなんとも素晴らしい。やはり気持ちいい。久しぶりのお日様だ。

 登る人はそれほど多くはなかったが、後ろから来る人をどんどん見送った。人間とは勝手なもので、こうしてのんびり歩いていると、どうしてそんなに急ぐの?と声をかけたくなる(^o^; ゆっくり歩くことがこの山をじっくり楽しむような気になってくるから不思議だ。

 四合目から五合目までがやたら長い。五合目までくれば80パーセント登った感じだ。五合目に至る間に雌阿寒岳が眺められた。いくらかガスがかかっていたが、五合目でも一息つきながら眺めていた。

 五合目からホンの少し下って再び登って行き、上に出るとその先に山頂が見えた。八合目気象観測所跡の所で、下ってきた人が、あと15分だと言っていた。私の足では無理だと思ったが、意外にも15分で山頂に到着。この山の何合目というのはまったくあてにならない。

左【山頂で】

 山頂には私達を追い越していった人たちがまだ数人いた。予想に反して山頂だけが明るく周囲はガス。さっきまで見えていた雌阿寒岳も、隠れてしまった。晴れるまでゆっくり待つことにする。待つ間にシマリスが私達をもてなしてくれた。そして待った甲斐あって、阿寒湖、パンケトーが少し姿を現し、みんなで大喜び。1時間ほどは山頂にいただろうか。もうそれで満足して下山しようとしたが、山頂の人たちと話している間に、今度はパンケトーの殆どの姿を見ることができ、再びみんなで歓喜!

左【山頂から眺めたパンケトー】

 パンケトーは今も保護され、周囲も原生林のままに残されているという。阿寒湖から林道が延びているが、この雄阿寒岳からこそ、その全容が眺められる神秘の湖。

 結局山頂には1時間半以上いた。捻挫で登りよりも下りの方が気になっていたのでまたそろそろと下る。登るときは後ろから来る人を見送るばかりだったが、下りはのんびり下りても既に下った人が多く、静かにのんびり歩けた。思ったより調子は良かった。

 天気と展望、これが満足するだけでその山の印象がずっと違う。それだけで下りは話が弾み、楽しい。お花は少なかったが、これは時期的に仕方ない。地元の人の話では、お花はやはり6月から7月にかけてが良いと言う。その時期は出かけてくるのが難しいが、実現できたら嬉しいものだ。

 無事に下山できたときはホッとした。駐車場では山頂で話した人が待ってくれていて、周辺の気楽に歩ける山を教えてくれた。翌日、翌々日はその教えて貰った山に行くことになった。