北海道・斜里岳
 (しゃりだけ1547m)
 前日は雨の影響で入山禁止でした。この日はok、ラッキー!
 でも初めての沢足袋で登って正解!(^-^)v やはり水量は多かったです。
 曇ってはいましたが、展望は良好で、知床の羅臼方面や国後方面、阿寒の摩周湖まで見えました。

2003年8月北海道の山旅
(8日:利尻山、9日:礼文岳、11日:斜里岳、12-13日:羅臼岳、14日:雌阿寒岳ー阿寒冨士
 15日:摩周岳、16日:雄阿寒岳、17日:白雲山ー天望山、18日:八剣山
 H15年8月11日(月)
  天気;曇一時雨
  Member.2人(夫婦)

  【斜里岳山頂で】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

清岳荘(せいがくそう)5:00〜分岐下二股5:44〜(旧道)〜分岐上二股7:18〜尾根(馬の背)7:45〜斜里岳山頂8:04〜尾根(馬の背)8:44〜分岐上二股9:30〜(新道)〜熊見峠10:24〜分岐下二股11:06-26〜清岳荘11:58
(所要時間約7時間・・休憩含む)


左【清岳荘のある登山口】

 前夜夕食を済ませてから斜里岳登山口にある清岳荘(せいがくそう)へ。駐車300円(当日駐車は分からない)。テントは禁止になっている。小屋泊の場合素泊まり一人700円(この場合駐車料金はかからない)。レンタカーなので小屋泊にしようとしたが、なんとシートを倒して寝られるのに気がついた。それで車中泊とする。小屋の管理人さんは親切でいろいろ適切な情報を教えてくれる。「熊が出ますか?」と聞くと、「出るかどうかは熊に聞いてみないと分からないけれど、熊は生息していますよ」と言いつつ、いろいろな出来事を話してくれた。「昔の山屋はマナーがあった!熊に来たよと知らせるために必ず鈴をつけて山に入ったものだが、今は一人で静かに歩きたいという人が多くて、鈴をつけずに熊に遭遇している人が多い」とも。前日10日は台風10号の影響で増水し、入山禁止としたそうだ。一日違いでラッキーだった。ところで清岳荘は今の場所より少し下の方に新しいのが出来るそうだ。まだ整地している段階だった。

左【沢足袋を履いて】

 4時起床5時出発とする。いつもなら登山靴で良いのだが、この日は持っているならば沢靴の方が良いと言われた。持ってきた沢足袋を初めて使う。これが大正解。靴で入った人は皆水に浸かっていた。それにしてもいつもより水量が多いらしく、沢登りのような登山道だった。滝あり、徒渉あり、とても面白いコースだった。通常はこれほどでは無かったのだろうけれど。

 お花も沢山ある。エゾキンバイ、トウヒレン、ウメバチソウ、トウウチソウ・・・側にいた人にもいろいろ教えて貰った。

 下二股までで既に15回以上の徒渉だった。登りは旧道を行く。馬の背の少し手前(9合目くらい?)まで沢状態だった。山頂まではあと少しなので沢足袋のまま登ってしまった。

 途中から少し雨に降られたが、山頂からの展望は素晴らしかった。羅臼岳や北方領土の国後島など見える。北海道の高い山よりも高いチャチャ岳(爺爺岳1822m)も見える。そしてオホーツク海もその手前に広がる大きな平野も。反対側には摩周湖まで見えた。これには山頂に立ったみんなが感動した。登った甲斐があった。肉眼ではいろいろ見えたが写真ではイマイチきれいに写っていなくて残念だった。 風があり寒いくらいだったため長居は出来なかったが、山頂で登山靴に取り替えてから下山した。登山靴に変えたらやはり足下が温かい。

左【新道のピークを振り返れば斜里岳】

 上二股で今度は新道へとコースをとった。旧道と違い山道を通り、アップダウンが多く、長かった。それでも振り返れば斜里岳山頂を眺められるという楽しみがあった。一方お花は少なかった。イワブクロ、イチヤクソウとあって喜んでいたら、なんとイチヤクソウはずっとオンパレードだった。本州ではこんなに群生しているのを見たことがない。

 下二股(6合目)で再び沢足袋に変えた。安心して歩ける。間もなく小さい子(3,4歳くらい)二人連れの若い夫婦が登ってくるのに会って驚いた。良くここまできたものだと感心したというより大丈夫かなと心配する老婆心の方が強い。

 沢も終わればもっと歩きたかったと思う。気持ちよかったし楽しかった。清岳荘につくと丁度管理人さんがいた。「管理人さんの言われたとおり沢足袋にして良かった、展望も良く、とても良い山だった」と山の様子をいろいろと話すと、嬉しそうに笑っていた。

左【下山して斜里岳を仰ぎ見る】

 汚れた靴を洗い、最後に管理人さんに挨拶してから気持ちよく車で下りていった。その途中、バスで来たらしい男性が二人歩いて林道を登ってきた。長くて大変だろう。明日は晴れますようにと願いつつ・・